本格的な冬に突入すると、悩ましいのが肌の乾燥。
「肌が乾燥して粉を吹く」
「乾燥して肌触りがザラザラに」
「化粧が乗らない」
「小じわが増えた」
女性は特に年齢を重ねるほど、肌の乾燥は老化を加速させてしまいます。
肌の乾燥は、毎日のささいな行動が原因のひとつになっています。
なかなか肌の乾燥が改善しないという方は、薬や化粧品に頼るのではなく、ちょっと行動を変えてみませんか?
今回のブログは肌の乾燥の原因になっている、やっては行けない行動についてお伝えします。
このブログを書いているsissyは、化粧品メーカーのOLです。
スキンケア化粧品を製造しているので、肌の手入れや皮膚についての知識はプロで得意分野のアラフォーです。
そんなsissyをお伝えする内容なのでそれを意識して行動してもらえば、今年の冬は肌の乾燥が改善することは間違いありません。
肌が乾燥する原因は・・・洗いすぎ
顔・体・頭皮も含めた皮膚が乾燥するのは、洗いすぎていることが原因のひとつです。
私達は、洗顔、ボディ洗浄、シャンプーなどのしすぎで、肌の保湿に必要な皮脂まで洗い流しています。
洗いすぎをやめるだけでも、肌の乾燥は大幅に改善することは可能です。
【肌の洗いすぎ】でなぜ乾燥肌に?
肌の洗いすぎで乾燥を引き起こしてしまうのは、肌の脂である皮脂が取り去られて肌を保護できなくなるからです。
皮脂は天然の高級保湿クリーム
皮脂は、皮脂腺(毛穴の中にある脂を作る場所)から排出される、自分が作り出す肌の脂です。
肌の表面で薄い膜を作って皮膚を覆う皮脂膜をつくり、肌にうるおいやなめらかさを与えてくれます。
皮脂膜は肌を守る働きもがあります。
✔ 外界の刺激から守る
✔ 細菌の増殖を防ぐ
皮脂は肌を守り健康的に整えてくれる、天然の高級保湿クリームなのです。
皮脂が不足すると肌荒れの原因に
脂が不足すると肌が過敏になって湿疹やカブレをおこしやすくなったり、水分が蒸発しやすくなって乾燥状態になってしまいます。
皮脂不足がこのような状態がすすむと皮膚表面がめくれあがった荒れた肌や、小じわの原因になります。
皮脂は肌を外の刺激や殺菌から守るために、なくてはならない物質なのです。
洗浄で皮脂が取り去られると再生まで時間がかかる
高級保湿クリーム並みの役割を果たしている皮脂は、洗浄することによって取り去られてしまいます。
皮脂はその後また自然に分泌はされますが、一旦取り去られた皮脂は再生するまでかなりの時間がかかります。
皮脂分泌が盛んな若い世代でもしばらく時間かかるので、年齢を重ねていればいるほど皮脂分泌が少ないのでもっと時間が掛ってしまうので、乾燥がどんどんすすんでしまうのです。
皮脂の代わりになるクリームだけど・・・
足りない皮脂の代わって皮脂膜の役割を果たしてくれるのが、クリームや乳液などの化粧品の油分です。
けれども高価なクリームも、その性能は天然のクリームである皮脂に勝ることはできせん。
人工的な油分よりも自分が体内から作り出した脂のほうが、当然肌になじみやすいからです。
現代人は洗いすぎで肌が乾燥している
現代人は必要な皮脂まで洗い流してしまいその結果、乾燥が進んでしまっています。
次のような現状から、洗いすぎ状態になっているのです。
- 洗浄力の強いアイテムの流通
- ゴシゴシと擦って洗う洗い方
- 一日に何度も洗浄する
悪者にされて嫌われてしまう皮脂
洗いすぎてしまう理由のひとつに、皮脂が「肌にとって良くないもの」という認識が広まっていることも見逃せません。
確かに皮脂は過剰に分泌されるとニキビやテカリの原因になり、蓄積したり酸化すれば殺菌や匂いなどの原因にもなります。
このような理由から皮脂は悪者扱いされやすく、「皮脂を落とすこと=清潔」と思っている人が少なくないようです。
もちろん皮脂を洗浄で洗い流す必要はあります。
けれども、必要な分まで洗い流す必要はありません。
むしろ必要な分の皮脂は、肌を保護するために洗い流してはいけないのです。
綺麗好きの日本人は何でも洗いすぎという事実
綺麗好きの日本人は何でも洗いすぎの傾向があります。
けれども一日に朝晩2回も入浴し、何度も洗浄や洗髪するといった行為は乾燥防止を考えると愚の骨頂。
よっぽど皮脂分泌が過剰な年齢層や生活週間でなければ、なんども洗浄する必要ありません。必要な皮脂まで洗い流し、乾燥肌を招いてしまうからです。
数十年前まで、洗髪は週に1回程度だった!?
戦後各家庭に風呂がない時代は入浴は毎日の週間でもなく、まして洗髪は入浴の都度するものではありませんでした。
シャワーが家になくて、髪の長いおばさまたちは美容院で月に1回洗髪していたくらいです。
これまでと同じ洗浄習慣では確実に乾燥肌になる
肌から皮脂の分泌が少なくなる季節、そして皮脂分泌が少なくなる年齢になっても、夏や若い頃のままの洗浄習慣(洗顔、ボディ洗浄、洗髪)を行っていませんか?
そんなことでは皮脂が肌表面から取り去られたままになり、再生する間もなくてどんどん乾燥が進んでも仕方がありません。
まとめ:洗う頻度と洗う強度を下げて乾燥肌を防ぐ
洗いすぎは、確実に肌の乾燥を誘発します。
乾燥する季節になったら、洗う頻度を下げ、洗う強度も下げてみてください。
季節や暖房による空気の乾燥は自分ではどうしようもないことですが、肌の洗いすぎについては自分の配慮次第でなんとかなります。
年齢を高くなればなるほど、洗いすぎないように意識することが必要です。
皮脂は、肌にとって大切な天然の保湿クリームです。
洗浄で洗い流してしまわずに肌表面に残して肌を乾燥から守り、冬の間もうるおいのあるなめらかな肌をキープしましょう。
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