化粧品のツヤとマットの違いってなに?【どっちがいいか迷ったときのおすすめの選び方】

ベースメークのファンデーションやフェイスパウダーに、「ツヤタイプ」とか「マットタイプ」という区別がありますよね?その違いがわからなくて、コスメ選びに迷っていませんか?

今回は、メイクで肌の質感を作り出している「ツヤ」と「マット」について、お伝えします。

  • ツヤとマットの質感を作り出しているものは?
  • なぜツヤやマットに見えるのか?
  • ツヤとマット肌は実際に具体的にどんな感じに見えるのか?
  • メリット・デメリットとおすすめのシーン
sissy
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このブログを書いているsisiyは化粧品メーカ-のOLです。コスメに使われている成分などから、その商品の特徴がおすすめシーンをご紹介しますよ!

《ツヤorマットの違い》は原料の粉体が丸いか板状かで決まる

ファンデーションやフェースパウダーがツヤタイプかマットタイプかは、使われている原料の粉の形状で決まります。

  • 粉が丸い球状の場合 → マット肌にみせる
  • 粉が平たい板状の場合 → ツヤ肌に見せる

粉体はファンデーションならパウダーでもリキッドでもクリームでも使われているので、どれであっても粉体の種類によってツヤかマットかの質感が決まります。

ツヤorマットに見せる粉体に反射する光

粉の形状がどうしてツヤやマットなどの質感を生み出すのでしょう?それは光と関係しています。

《ツヤ肌》板状の粉が光を強くはね返す

平たい板のような形状の粉に光が当たると、肌はより強く光を跳ね返します。「正反射」といわれる強く真っ直ぐな光は、肌をツヤツヤ、ピカピカと輝いて見せます。

《マット肌》丸い粉が柔らかい光を演出

肌に光があたると、粉が丸い球体だった場合は光はさまざまな方向に反射されて”やさしい光”を出します。「拡散反射」といわれるこの光が、滑らかでやわらかい質感のマット肌をつくる元になっています。

《ツヤ肌vsマット肌は若さvs気品》どっちがいいかはなりたいイメージ次第

ツヤ肌とマット肌に見せるしくみは解ったから、実際にどんな感じに見えるのかを具体的に見ていきましょう。

《ツヤ肌》

  • 見た目・・・ツヤツヤ、ピカピカ、テカテカ
  • 印象・・・若々しい、素肌っぽい、薄化粧、ナチュラル、幼い
  • イメージしやすい人やもの・・・韓国のアイドルや若い女優さん
  • デメリット・・・シミやそばかす、毛穴が目立つ

《マット肌》

  • 見た目・・・すべすべ、きめ細かい、やわらかい
  • 印象・・・フォーマル感(きちんと感)、品がある、落ち着いている(老けて見える)
  • デメリット・・・厚化粧に見える、シワが目立ちやすい
  • イメージしやすい人やもの・・・舞妓さん、フランス人形

どちらもキレイに見える点があればデメリットもあり。両方叶えようとすれば、どっちつかずの平凡で印象のない肌になってしまいます。そこで、シーンやファッションに合わせて使い分けるのがおすすめ。仕事などのフォーマルな場、改まった服装や着物などの場合はマット肌に仕上げ、友人と合うときやデートのときなど、自然体の自分でいる場合や若々しいファッションの場合は、ツヤ肌に仕上げるのがおすすめです。

ツヤタイプとマットタイプの化粧品の選び方は成分をチェック!

どの化粧品がツヤかマットか見分ける方法は、原料(粉体)の種類でチェックします。最近は、マットタイプ、ツヤタイプと表記しているアイテムも出てきましたが、ツヤとマットを作り出す代表的な成分を知っていれば、表記がないアイテムでも選び安くなりますよ。

ツヤ肌タイプの粉体原料はコレ!

ツヤのある肌に仕上げたいときのアイテムには、「体質顔料」が主に使用されます。

  • タルク
  • マイカ
  • 酸化チタン

マット肌タイプの粉体原料はコレ!

マット肌タイプの化粧品に使用されている原料には、次のような「合成高分子」の粉体があります。

  • ポリメタクリル酸メチル
  • ポリウレタン

マットタイプのファンデーションやパウダーを選ぶ時の注意点は、しっかりと色味をあわせること。カバー力があり、肌へのフィット感も強いので色味が合わないと「厚化粧感」「化粧してる感」が出てしまいます。自分の肌色に合ったものを見極めて選ぶことがマスト。その点、ツヤタイプは薄付きなので、多少色味が合わなくてもマットほど目立つことはありません。

ツヤ肌とマット肌はどちらともシーンで使い分けるのがおすすめ

ツヤとマットの質感を作り出しているのは、メイクアップ化粧品の中に入っている原料の「粉体」の違いでした。

ツヤ肌は強い光、マット肌はやわらかい光を反射して、それぞれの質感に見せています。

どちらがいいか?は一長一短。どちらともをシーンによって使い分けるのが、おしゃれ女子にはおすすめです。「ツヤ肌で若々しくしたい日はこっちのファンデとパウダー」「マットで毛穴を隠して品よくしたいときはこのファンデ」とふたとおり揃えておくといいですね!

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