すでにできてしまった毛穴悩みの対処方法として、これまで洗顔方法やパックなどの方法をご紹介してきましたが、予防するためのスキンケア方法もあります。
間違ったスキンケアを続けていれば、年齢を重ねるごとに毛穴は詰まって黒ずみ、開いたりたるんだりする一方です。
ある成分を配合した化粧品を使うと、毛穴トラブルの予防効果が高く、いつまでも毛穴の目立たない若々しい肌でいることができます。
今回は、そんな成分と化粧品について実際の商品の選び方までお伝えします。
毛穴の詰まり・毛穴のたるみにダブルで効く化粧品
詰まった毛穴・たるんだ毛穴に効くのは、「ビタミンC誘導体配合の化粧品」です。
ビタミンCには、皮脂の過剰な分泌を抑える働きがあります。
さらにコラーゲンを増やすという働きもあるので、詰まった毛穴とたるんだ毛穴の両方の予防と改善に効果があるのです。
ビタミンCのダブルの効果
美白などたくさんの美肌効果があるビタミンCですが、毛穴に対しては角栓が詰まるのを予防し、たるんで縦に伸びた開きを改善する効果があります。
毛穴が詰まるのを予防するビタミンCの効果
毛穴が詰まる大きな原因のひとつが、毛穴から皮脂(油)が過剰に分泌されるからことです。
毛穴で過剰に分泌された皮脂は、小さな排出口から出ることができず、穴の中にたまってしまいます。
ビタミンCはこの過剰に分泌する皮脂を抑える効果で、毛穴が詰まるのを予防してくれるのです。
「脂取り紙でこまめに皮脂をとったらいい」と思われるかもしれませんが、りますが、脂取り紙では表面に排出された液状の皮脂しかとることはできません。毛穴にある皮脂は、ワセリンのような半分固体で半分液体のような物質だからです。
これが毛穴にある角質と混ざりあうと、角栓という物質になり毛穴につまります。いわゆるコメドです。これが酸化すると毛穴が黒ずんで見え、菌が繁殖すればニキビになることもあります。
たるんだ毛穴を改善するビタミンCの効果
毛穴がたるんで縦に大きく開いて見えるのは、加齢などによって肌のコラーゲンが少なくなり肌のハリがなくなったからです。
ビタミンCはコラーゲンを増やす作用でで、肌にハリを出し毛穴のたるみを防いでくれます。
コラーゲンドリンクを飲んだり、コラーゲン入りの食品を食べても、そのまま体のコラーゲンが増えて肌にハリがでることはありません。食品の中のコラーゲンは、一旦体内で分解されてアミノ酸(タンパク質)になり、体中のいろいろ部分へと消化吸収されてしまいます。
肌にハリを取り戻すためには、体の中からコラーゲンを作り出す必要があるのです。
ビタミンCのコラーゲンを作り出す力のほうが、コラーゲンドリンクを飲むよりもハリをアップさせるには有効だということができます。
毛穴の詰まり・たるみに効くビタミンC化粧水の選び方
ビタミンC配合の化粧品の選び方にはポイントがあります。
ビタミンCの種類の中でも、[ビタミンC誘導体(=プロビタミンC)]が配合されているものを選びましょう。
肌へ吸収されやすいく、ビタミンCとしての効果が発揮されやすいのがビタミンC誘導体だからです。
ビタミンCの種類では他にピュアビタミンCがありますが、これは酸化しやすく、肌に吸収される前に酸化してしまいます。そのため本来のビタミンCの効果を発揮することが難しいのです。
ビタミンC誘導体化粧品の選び方
ビタミンC誘導体の入った化粧品を選ぶ際に見るポイントは全成分表示です。
これを見ると、ビタミンC誘導体が配合されている化粧品かどうかがわかります。
ビタミンCは、成分表示に[ビタミンC]とは表示されていません。ビタミンCのことは「アスコルビルリン酸」と表示しています。
そしてこの中でも、ビタミンC誘導体は[リン酸アスコルビルNa]や[アスコルビルリン酸Mg][パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na]などが代表的なものです。
ビタミンC誘導体が化粧品に配合されているか確認する場合は、これらの名前が全成分に表示してあるがをチェックしましょう。
「安かろう悪かろう」ビタミンCの量が少ないと意味なし
せっかくのビタミンC誘導体も、適切な量が配合された化粧品でなければ、なんの効果もありません。
ビタミンC誘導体がその効果を発揮する濃度は約2%以上と言われています。
効果を高めたければ濃度が高ければ高いほどいいのですが、そうなると肌への刺激も強くなってしまいます。デイリーに使って確実に効果も感じたいのであれば、濃度は3~5%程度は欲しいところです。
商品のビタミンC濃度は秘密事項?
パッケージや店頭の案内だけを見て、適切な濃度を見極めることはちょっと難しいです。薬事法で禁止されていて、商品に〇%配合という表示をしていないからです。
製造メーカーに直接問い合わせると、濃度を教えてもらえることもありますが、公開しないメーカーも多くあります。
全成分の記載順は多いほうから順番に並んでいますが、1%以下は順不同なので全成分表示から濃度を読み解くのも至難の技です。
濃度の判断基準は商品の値段
そこで目安となるのが商品の価格です。
高い化粧品であれば濃度が高いということはありませんが、安い商品は配合量が微量だったり、効果の高くないビタミンC誘導体(グルコシド型)が使われている場合があります。
化粧品はスキンケアに限って言えば、「安かろう悪かろう」です。
あまり安い商品だと、使っても効果が得られないことがありますので、ポイントを押さえて選びましょう。
まとめ:毛穴の予防と改善のためのは化粧品の成分と選び方
■毛穴のつまり・たるみにWで効果がある成分
毛穴のつまり・毛穴のたるみの両方に効く化粧品は、ビタミンC誘導体が配合された化粧品でした。
ビタミンCには、皮脂の分泌を抑える効果とコラーゲンを増やすダブルの効果があるので、毛穴に皮脂が詰まるのを予防し、肌がハリをなくして毛穴がたるむのを改善してくれるからです。
■ビタミンCの化粧品はビタミンC誘導体を選ぶ
毛穴ケアにビタミンC配合の化粧品を選ぶときは、[ビタミンC誘導体]という種類をえらびましょう。
[ビタミンC誘導体]が肌に吸収されやすく、本来の効果を発揮しやすいからです。
■安い化粧品は効果なし
具体的に商品を選ぶときは、濃度3~5%程度のものがです。あまり値段が安い商品は濃度が低かったり、効果の低い種類のビタミンC誘導体を使っている場合が多いので、さけましょう。
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肌のケアは、トラブルが起きてからそれを解消するケアをするよりも、日常のケアでコツコツとキレイを育てていくほうが断然おススメです。
また、使う化粧品も何でもよいわけではありません。
ぜひこの方法を化粧品を選んで、毛穴に適切なスキンケアを毎日やってみてください。
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