整形で外見が変わると、人生が変わる・・・?
変わるとしたら、どんなふうに?どのくらい?
美容整形を考えた時につき惑う恐怖心や罪悪感と裏腹に、整形をした後の変わった自分に期待する気持ちがあります。
そんな整形をした人生を描いた小説でおススメのものがあります。
フィクションでありながら現実的な部分もあり、共感できる部分もある小説です。
整形で人生は変わるのか?【おススメの小説『モンスター』】
整形した女性を描いたおススメの小説は『モンスター』(百田尚樹著/幻冬舎文庫)です。
ある女性が整形して美しくなっていく過程と、その後の人生についてのフィクションストーリー。
映画化もされて話題になりましたが、映像よりも本で読むことをおススメします。
本のほうが言葉での描写によって、主人公が内面的にも変化していく様子を感じ取りやすいからです。
フィクションなので「ここまでやる?」と非現実的にも思える部分もありますが、整形をちょっとでもしたことがある人は共感できる部分もありますし、これからを検討している人には、整形することによる心の変化を主人公から感じることができる作品です。
整形を描いた小説『モンスター』のストーリー
主人公は壊滅的に醜い女の子です。
つらいのは、それを幼いことから自分で自覚していること、家族にさえも受け入れてもらえないこと。
年頃になって恋もしますが、当然ながら無残な結果に。
でも、彼女が綺麗になるために整形という行動を起こしたのは、むしろ家族からも見捨てられていた状態だったから。自分の身一つで生きていくしかなかったからです。
ずっと暗く終わってしまったような人生だったのが、ある日働いたお金で目を二重にしたことから人生が変わり始めます。
目が二重になりちょっとパッチリしたくらいで、ほかの部位はまだ酷く全然綺麗にはなっていないのに、妙な自信がつき始め言えなかったことが言えるようになり、そして前向きに行動するようになっていきます。
その前向きというのが、もっと整形をして綺麗になるために体を売りながら整形費用を稼いで、どんどん整形して美しくなっていくという行動なのです。
ついに絶世の美女になり、お金も充分に稼ぎ、結婚もして幸せに。。。もちろんそんな幸せだけでストーリーは終わりません。
主人公は確かに整形で人生が変わりました。でも100%良い方へ変わったとは言えない結果となるのがこのストーリーです。
主人公になって整形を体験してみると・・・
整形することの良し悪しや、最終的に幸せを掴めるのか不幸になるのかはフィクションなので極端に描かれています。
けれども主人公が整形をし始めのころの変化がすごく現実味があって、共感できる描写で描かれています。
目を二重にした彼女に、会社の同僚たちがコソコソと陰口を叩くのに対し、「整形して何が悪い!」と初めて人に言い放った彼女は、「自分の力で綺麗になるのに何がいけないの?」と言っているわけです。
整形をすることに罪悪感を感じて決断できない人がいたら、この本を読んで主人公の気持ちになりきってみると、その迷いが吹っ切れるかもしれません。
大なり小なり整形で人生は変わる
この本は整形に関心がない人でも、おもしろく読めるストーリーです。
男と女の典型的な“あるある”も描かれています。
主人公のように徹底的で極端なやり方は現実的ではありませんが、ちょっと二重にしただけで変わった主人公の気持ちや行動などを読んでいると、整形をすることで人生が大なり小なり変わるということを小説の中で知ることができます。
気軽に読めるストーリーなので、ぜひ読んでみてください。
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