デパートのコスメカウンターに並んでいる有名メーカーのスキンケア化粧品は結構高額です。
値段に対して肌の効果の程はどうなのでしょうか・・・?
高い値段を出すなら皮膚科や美容クリニックで販売している化粧品の方が効果があるのでは?と考える方も少なくないでしょう。
・肌が敏感だから、肌に優しい化粧品を選びたい
・スキンケア化粧品はできるだけ効果が高いものを使いたい
・皮膚科や美容クリニックの化粧品って市販の化粧品とどう違うの?
・皮膚科や美容クリニックの化粧品って高いけれど買う価値あり?
このブログではこんなお悩みに対してお答えします 。
このブログ記事ではこんなことがわかります。
・皮膚科や美容クリニックで販売している化粧品とはどういうものか
・皮膚科や美容クリニックでの化粧品の販売スタンス
・皮膚科や美容クリニックの化粧品の値段が高い理由
・皮膚科や美容クリニックの化粧品を賢く買う方法
このブログを書いているブログ主は、化粧品メーカーに勤務していて実際に皮膚科や美容クリニックで販売している化粧品も製造しています。
いわゆる ドクターズコスメや医療機関専売品にも精通しているブログ主がその効果・効能や賢い購入方法についてお伝えしていきます。
皮膚科や美容クリニックで販売している化粧品は効果が高い?
皮膚科や美容クリニックで販売している化粧品であっても、肌への効果は化粧品や医薬部外品の範疇を超えるものではありません。
あくまでも“化粧品”や“医薬部外品”という製品であり、医薬品(薬)ではないからです。
法律によって、化粧品や医薬部外品はその効果・効能の 範囲と役割が決められています。
化粧品・・・人体への作用が穏やかで、髪や皮膚、爪の手入れや保護などに用いられるもの
医薬部外品・・・治療を目的とする「医薬品」と、人体への作用が緩和な「化粧品」の中間的存在で主に「予防」を目的とするもの
皮膚科や美容クリニックといった医療機関だとしても、化粧品や医薬部外品として販売しているものであれば、効果・効能はこの範囲です。
けれども、ひと口に化粧品や医薬部外品といっても、その品質や効果・効能の程度はピンからキリまで様々あります。
コンビニやドラッグストアで販売されている比較的価格の安い物と、医療機関である皮膚科や美容クリニックで販売されている価格の高いものが、同じなわけがありません。
皮膚科や美容クリニックで販売されている化粧品に、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。
※これより先は、皮膚科や美容クリニックで販売している化粧品と医薬部外品をまとめて「化粧品」と記載します。
皮膚科や美容クリニックの化粧品には三つの種類がある
皮膚科や美容クリニックで販売されている化粧品は、大まかに三つに分けられます。
- 一般市場でも販売されているいわゆるドクターズコスメ
- 皮膚科や美容クリニック専用販売の化粧品
- 病院オリジナルの化粧品
順番にみていきましょう。
① 一般市場でも販売されているいわゆるドクターズコスメ
ドラッグストアやネットショップなど、様々なところでも販売されている化粧品や医薬部外品です。
例えばこんな商品があります。
- NOV(ノブ)
- TAKAMI(タカミ)
- MT(メガトロン)
- LA ROCHE POSAY(ラ ロッシュ ポゼ)
いろいろなお店で名前を見かける化粧品ですよね?
これらは病院がメーカーや代理店から仕入れて販売しているものです。
ほかの販売店と 価格を変えるわけにはいきませんので、比較的手頃な販売価格です。
医療機関が患者に勧められない化粧品を販売するわけがありませんから、市販もされている化粧品といっても病院側が商品について理解し認めている商品ということになります。
② 皮膚科や美容クリニック専用販売の化粧品
一般市場では販売されていない、医療機関専用に作られた化粧品です。
✔皮膚科や美容クリニックでしか見かけない、ちょっと薬に近いイメージの化粧品です。
✔特定の病院のオリジナル化粧品ではないので、多数の病院で同じものが販売されています。
例えばこんな商品があります。
出典:聖心美容クリニックHPより
これも、化粧品メーカーや代理店から病院側が仕入れて販売しているものです。
基本的には皮膚科や美容クリニックで販売しており、医療機関専用と言うプレミアムが付いているので、価格は比較的高めになっています。
医療機関で販売することを目的として作られているので、効果効能は高めで配合成分にも 特殊な物が使われている場合もあります。
③ 病院オリジナルの化粧品
皮膚科や美容クリニックが、 その病院のためだけに作っているオリジナルの化粧品です。
✔大手の美容クリニックや、影響力のある有名な皮膚科のクリニックなどで販売されています。
✔成分にはそのクリニックの医師の処方が反映され、こだわりの化粧品である場合が多いです。
例えばこんな商品があります。
よしき皮膚科クリニック銀座HPより
製造が少なくスケールメリットがないことや、配合成分にこだわりがあることなどから価格は高めになることが多いです。
皮膚科や美容クリニックでの化粧品の販売スタンス【買わされる?なんてウソ】
皮膚科や美容クリニックでは、基本的には化粧品を積極的に販売するということをしていません。
化粧品の販売は大して売上には影響しないことや、化粧品の効果は薬に比べると少ないからです。
化粧品を売って売上を上げるよりも、診察に来てもらったり美容施術を受けてもらったりした方が売り上げにはつながります。
また、化粧品の効果はあくまでも化粧品の範疇でしかないので、改善したり効果を上げるのであれば医療行為を行ったり、薬を処方した方が確実で早いワケです。
皮膚科や美容クリニックの化粧品が高い理由
①の市販と同じ化粧品を置いている場合は、医療機関で販売しているからといって定価より高くなることはありません。
②の場合は、流通経路が長いため価格が高くがちです。
流通の経路:製造委託会社→製造販売会社→医療機関専門の代理店→病院
このように数社を経て販売され消費者の手に渡ります。この間にそれぞれ販売手数料が上乗せされていきますので、その分で価格は高くなってしまいます。
③のの場合は成分などにこだわりがあり原価が高くなってしまうことや、製造にあたってのスケールメリット(数を多く作れば単価が安くなること)が効かないので、どうしても高くなってしまいます。
要するに数を多く作れないため、一個あたりの価格が高くなってしまうわけです。
皮膚科や美容クリニックの化粧品を賢く買う方法
化粧品としての効果・効能が期待でき、肌への刺激などについても考慮されている化粧品が多い皮膚科や美容クリニックの化粧品を使うために、賢く利用する方法をお伝えします。
専門家の知識で最適な化粧品を知ろう!
皮膚科や美容クリニックの化粧品が、どれもが誰にでも合うとわけではありません。
自分に合った化粧品を知るために、病院での診察の際に自分の症状に合った適切なものを教えてもらうのがおススメの方法です。
✔どんな成分があうのか?
✔どんなものが肌によくないか?
そのうえで、具体的に適切な商品があれば教えてもらいましょう。
もちろん、聞いたからと言って購入しなければならい事はありません。病院は積極的に化粧品を販売はしないので、心配不要です。
皮膚科や美容クリニックの化粧品をお得に購入する方法
効果は高いけれど、皮膚科や美容クリニックの化粧品はちょっと高いので躊躇してしまう・・・こんな人には、お得に購入できる賢い方法があります。
同じ商品をネットショップで探す
①の商品はは市販されているものと値段は変わりませんが、病院はだいたい定価です。
Web 上を色々探してみると同じ商品でもっと安く購入することができるショップが見つかる場合もあります 。
成分表示と製造販売元から類似商品を探す
②と③は次のような方法で同等の商品を安いな価格で購入することができます。
皮膚科や美容クリニックで販売されている気になっている化粧品の、全成分表示や製造元をチェックしてみましょう。(写メをとっておきましょう)
✔ <全成分表示から同等の商品を探す>
商品に記載されている全成分表示を見てみてください
それと全く同じ全成分であれば、ほかの商品名であってもほぼ同じ製品と考えて間違いありません。
商品名が異なることもあり、製造販売元が異なる場合もありますがそれは化粧品業界の構造の妙なのです。(ここでは割愛しますが)
また、ほぼ同じ成分表示で後半部分に書かれている成分が多少違っていたとしてもそれはほぼ同等の類似品と考えてよいでしょう。
このようにして同じ製品で別の名前の商品、成分がほとんど同じの類似商品を探せば病院で買うよりも安く、同じ商品を使うことができます。
✔ <製造販売元から同じ製品を探す>
商品の製造販売元を見てみてください。
その会社は他の商品も作っていますから、その中に同じ物がないか探してみましょう。
成分内容が同じで違う商品名で販売されているものが見つかることがあります。
この場合は商品としては容量やパッケージ、販売ルートや販売チャンネルなどが異なりるため、中身が同じでも安く購入することができる場合があります。
まとめ:皮膚科や美容クリニックの化粧品は選び方次第で効果もコスパも◎
美容クリニックで販売されている化粧品はあくまでも法律で決められた化粧品の効果効能の範疇を出ないものであり薬とは違います。
けれども医療機関が患者用に販売する商品なので、市場に出回っている化粧品の普通の化粧品とは一線を画すものが多いことも確かです。
✔ 皮膚科や美容クリニックで最適な化粧品を教えてもらう
✔ できるだけ適性な価格なものを探して購入する
このブログでご紹介してような、賢い利用方法で化粧品を選べば、効果・効能もコスパもよい化粧品を使うことができるようになります。
ぜひこれを参考に、最適な化粧品を選んでみてください。
コメント