香水やテオドランドスプレー、そのほかにスキンケアやシャンプーなどの沢山の化粧品には「香り」がつけられているものが沢山あります。
一番多く使われているのが、植物性の香料です。植物の香りも、花弁だけが香っているわけではなく、葉や茎、種子などのの香りもあります。
「◯◯の香り」と記載してあっても、実はなんの植物のどこの香りが知らないことも多いのではないでしょうか?
今回は、化粧品の香りのもとになっている植物性香料の香りが何の植物のどの部分の香りを抽出したかをまとめてみました。
体臭が気になる季節には、テオドランドコロンなどでいい香りをまといたいですよね。どんな植物のどの部分の香りがを知っていれば、選ぶのも楽しくなりますよ。
sissyは化粧品会社に勤めるアラフォーOLです。
香りも化粧品の大切なファクターの一部。ぜひ知識をつけましょう。
植物性香料ってなに?
植物性香料は、植物の花・葉・果実・種子などのさまざまな部分から得られる香りのこと。物理的・科学的な処理方法によって取り出されて香料という成分になります。
香料の分類
香料とひとくちに言っても合成香料と天然香料があります。天然香料のうちのひとつが植物性香料です。
- 合成香料(単離香料・半合成香料・合成香料)
- 天然香料(植物性香料→精油など、動物性香料)
香りを取り出す方法
香料は、天然の植物などからいくつかの方法を使って取り出されます。
1.《圧搾法》
柑橘系の精油の抽出に使われることが多い方法。果実の皮をローラーや遠心分離機などを使って圧搾します。熱を使わず低温で精油を抽出できるのがポイントです。
2.《水蒸気蒸留法》
植物を蒸留釜に入れて蒸気を吹き込み、蒸気の熱によって気化させてその水蒸気を冷却して液にする方法。液体の上部に浮かんだ成分は精油に、そのほかの液体部分はフローラルウォーターになります。植物香料を抽出するのに使われる最もメジャーな方法です。
3.《溶解抽出法》
揮発性の溶剤(石油エーテル・ヘキサン・ベンゼンなど)と植物を溶剤釜に入れ、溶け出した成分のなかからアルコールを使って芳香成分を抽出します。ヘキサン抽出物はコンクリート、エタノール抽出物をアブソリュートとよばれます。
精油の種類は150~200種類もある!
精油は植物性香料の一種で数百種類もありますが、実際に使われているものは150~200種類ほど。そのなかでも44種類ほどがよく知られていて、化粧品をやルームフレグランス、洗剤を買うときなどに商品パッケージに「〇〇の香り」と記載されているので見かけることが多いものです。
それぞれ、抽出部分や効果が違うのでチェックしてみましょう。
あなたの好きな香りは、植物のどこから抽出されたものですか?
44種の植物性香料・精油の《抽出部位》まとめ
花から抽出したもの
- イランイラン
- ネロリ
- ローズオットー
- カモミールジャーマン
- ジャスミンアブソリュート
- ヘリクリサム
- ヤロウ
花と葉から抽出したもの
- カモミールローマン
- クラリセージ
- ゼラニウム
- ペパーミント
- ラベンダー
- ローズマリー
- カモミールジャーマン
- メリッサ
葉から抽出したもの
- ユーカリ
- ティーツリー
- レモングラス
- バジル
- パチュリー
- パルマローザ
果皮から抽出したもの
- オレンジスイート
- グレープフルーツ
- ベルガモット
- レモン
果実から抽出したもの
- ジュニパー
- ブラックペッパー
- マンダリン
果実と葉から抽出したもの
- サイプレス
- パイン
木部から抽出したもの
- シダーウッド
- ローズウッド
- サンダルウッド
葉と木部から抽出したもの
- シナモン
- プチグレン
樹脂から抽出したもの
- ベンゾイン
- ミルラ
- フランキンセンス
根から抽出したもの
- アンジェリカルート
- ジンジャー
- ベチバー
- ラヴィンサラ
種子から抽出したもの
- キャロットシード
- フェンネル
いろいろな部位から香る植物たち
44種類もある主な植物性香料ですが、植物の花や実や皮などのわかりやすい部分ばかりでなく根や木皮など、いろいろな部分から香りが抽出できることがわかりますね。
成分名を見て、「花のかおりだと思っていたら、意外に〇〇のかおりだった!」という成分も多いのではないでしょうか?
耳馴染みのある成分から、初めて聞く成分まで、化粧品で「〇〇の香り」と書いてあるのをみかけたら、その植物のどの部位の香りなのかを思い浮かべてみると、自分好みの香りや目的にあった香りが見つけやすいですよ♪
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