レモンパックの美肌効果とは?【シミをつくるという恐ろしい真実】

紫外線をたくさん浴びてしまった日の、肌のアフターケアはどんなことをしていますか?

映画やドラマ、マンガなどではオシャレなワンシーンとして

女の子が顔のオデコやホホなどにレモンの輪切りを乗せて

パックしているのを見かけることがあります。

このようなレモンパックには、美肌効果はあるのでしょうか。

  • ビタミンCの効果に期待した美白?
  • ニキビ改善?
  • 毛穴を引きしめるため??

今回のblogでは、美肌パックのイメージとしてよく見かけるレモンパックについて、その効果についてお伝えします。

果たして、どんな美肌効果があるのでしょう?

間違った美容法は百害あって一利なしですから、レモンパックをやってみようと思っている人はする前にぜひ読んでみてください。

レモンパックの美肌効果とは?

残念ながら、レモンで肌をパックしてもなんの美肌効果もありません。

ビタミンCに美肌効果があることから、ビタミンCを多く含むレモンを肌に直接つければ、濃度の高いビタミンCが肌の浸透して、効果を発揮してくれる・・・。

このような間違った思い込みからレモンパックが広まっているようですが、この方法は美肌効果としては間違っています。

レモンパックではビタミンCの効果は実感できない

レモンパックをしても、ビタミンCの美肌効果は作用しません。

レモン果汁に含まれるビタミンCは、「ピュアビタミンC」といって大変デリケートで壊れやすいため、空気に触れるとすぐに酸化して変質してしまうからです。

肌に吸収されたとしてもとても時間がかかり、その間に大部分が酸化してしまっていて、肌にごくわずかに浸透しても本来のビタミンCの働きをすることはできないのです。

そのため、ビタミンCを多く含むレモンパックをしたからといってビタミンCの美肌作用である、美白やニキビの改善、毛穴の引き締めなどの効果が表れることはありません。

レモンパックがシミの原因に?

レモンパックは美肌に効果的であるどころか、かえってシミができる原因になります。

それはレモンに含まれる「ソラレン」という成分が関係しています。

ソラレンを含むレモンを摂ることで、シミができやすくなるのです。

レモンパックがシミをつくる理由【ソラレンに要注意】

レモンに含まれ、シミをつくる原因となるソラレンとは、どのような物質なのでしょうか?

レモンパックのシミの原因ソラレンとは?

ソラレンは紫外線の影響をより受けやすくする物質です。

そのためソラレンを塗ったり体内に摂取すると、紫外線に対して敏感に反応するようになります。

するとメラノサイトでメラニンもドンドン作り出され、結果としてシミができてしまうというわけです。

レモンパックではビタミンCよりソラレンが働く

レモンパックをすると、それに含まれるビタミンCよりもソラレンのほうが活発に作用してしまいます。

レモンにはビタミンCが含まれているので美肌効果があると考え、肌に直接のせてパックをすると、ビタミンCではなくこのソラレンのほうが作用してしまい、かえってシミを増やす原因となってしまうのです。

レモンだけじゃない!ソラレンを含む食物

ソラレンが含まれているのレモンだけではありません。

セロリやパセリ、パクチーなどの香りの強い青果物に多く含まれています。

レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系は、その果皮にソラレンが含まれています。

果汁ではなく皮にソラレンが含まれるので、皮ごと輪切りにしたレモンを直接肌に乗せるなんてことは、わざわざシミをつくるためのしているような行為です。

シミをつくらないためのレモンや野菜の摂り方

ソラレンをふくむ食品が、シミをつくるから全く摂っていけないということはありません。

ソラレン以外にも体の健康にとって役立つ成分もたくさん含まれるわけですから、もちろん食べてOKです。

けれどもソラレンの存在を頭に入れておき、シミをつくらないためには、食べ方や飲み方に注意する必要はあります。

朝のフルーツジュースやスムージーは危険なワナ

朝に果物を圧搾したフルーツジュースを飲んだり、野菜をまるごとミキサーにかけたスムージーを飲むのは、とても健康に良さそうなのですが、紫外線対策としてはとても危険な行為です。

ソラレンを含む果物や野菜の場合はそれを飲んだり食べたりした後に外出して紫外線を浴びると、肌が敏感に反応してメラニンが過剰に作り出されて、シミを増やしてしまうからです。

シミをつくらないための飲み方と食べ方

ソラレンをふくむ食品は、食べる時間に注意が必要です。

朝にこれらの食品とるのは、意識して避けるのが賢明です。

ソラレンを摂取してから完全に代謝されてなくなるまでは、おおよそ8時間程度かかるといわれています。

そのうち、最大に活性化するのが摂取から約2時間ほど後です。

朝、起きてすぐソラレンを含むフルーツや野菜でつくったジュースやスムージーを飲んで、支度をして出掛けたらちょうど最大活性している2時間後に紫外線を燦燦と浴びている状態・・・なんてこともおおいにあり得るからです。

一方で、夜に摂るのはなんの問題ありません。

手作りフルーツジュースは落とし穴

「レモンやオレンジなどの柑橘類は、皮にソラレンが含まれているから果汁だけのジュースなら問題ないのでは?」と思うかもしれません。

けれども果汁を絞るときは、だいだい皮をつけたまま圧搾機を使用します。

その場合はやはり果皮からソラレンが抽出されていることは否めません。果汁にソラレンが混ざっている可能性も高いので安心ではないのです。

まとめ:レモンパックは百害あって一利なし【朝の飲食にもご用心】

ここで、レモンパックの勘違い美容効果についてまとめましょう。

  • レモンパックに美肌効果はまったくなし
  • レモン果汁を直接肌につけてもビタミンCは浸透しない
  • レモンパックは、かえってシミをつくる原因になる
  • レモンなどに含まれる「ソラレン」という物質は、紫外線の反応を強くするので、シミをできやすくする
  • ソラレンを含む食品(柑橘系、香りの強い野菜など)は、朝にとると紫外線の影響を受けやすいので、夜に摂るのがベター

ビタミンCの美肌効果は、しっかりと効果の発揮できる化粧品で肌に届けるのがベストです。

美肌に効果があるのビタミンCは「飲むor塗る」どっち?

なんとなくやってしまう美容方法は、じつは間違っていて、かえって肌によくないこともあります。

正しい知識も美しい肌をキープするためには重要ですね♪

コメント

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