何をやっても治らない重症ニキビの治療方法【PDTのススメ】

ハトムギ化粧品にはじまりいろいろなスキンケア化粧品を試し、漢方薬をはじめとして薬ものみ、食生活も改善・・・ニキビに効くといわれることをアレコレためしても、どうしても治らない重症なニキビでお悩みの人は、年代や男女を問わず少なくありません。

特に顔のニキビが酷いと人にも会いたくなくなりますし、精神的な苦痛も大きいですね。

ニキビでひどく悩んでいる方には、以前にも皮膚科で治療を受けることをこのblogでもおススメしました。

美肌の大敵!ニキビを治す方法 ~皮膚科で治療を受けましょう~

ニキビの治療は、皮膚科によって治療の方法や処方されるクスリもちがいます。

「皮膚科に行っても一向によくならないし、もうこれ以上どうしたらいいのか(涙)」とお悩みの方に、あまり知られてはいませんがおススメしたい治療法があります。

このblogでは、「PDT」というニキビの治療方法をご紹介します。

何をやっても治らない重症ニキビの治療方法

なかなか治らない重症ニキビの治療方法に、PDTという治療方法があります。

あまり広まっていない治療方法なので取り扱いのクリニックも少ないですが、ニキビ治療の症例は多数あります。

PDTはフォトダイナミックセラピー(Photo Dynamic Therapy)の略で、英語の頭文字をとってPDTといわれています。

ニキビの治療方法PDTとは?

イメージです

PDTは光を使ったニキビの治療方法ですが、もとは皮膚ガンの治療に使われていました。

PDTは、簡単にいうとニキビの発生源である毛包皮脂腺に活性酸素を発生させ、それによってニキビの原因となる菌を駆除する、というものです。

PDTのニキビ治療方法

PDTではどのようにして、活性酸素を発生させて原因菌を駆除していくのかを見ていきましょう。

ポイントは、アミノレブリン酸にあります。

  1. アミノレブリン酸を飲む
  2. アミノレブリン酸が皮脂腺に取り込まれる
  3. アミノレブリン酸がポルフィリンという物質を作り出す
  4. ポルフィリンに光をあてると活性酸素が大量に発生する
  5. 発生した活性酸素がニキビの原因でアクネ菌等の原因菌を一気に駆除する

皮膚科でのニキビ治療では、アクネ菌を駆除するために抗生物質を処方するのが一般的です。けれども抗生物質では、アクネ菌以外にもニキビの原因となって炎症を起こさせている原因菌まで完全に駆除することは出来ません。

アクネ菌以外のニキビの原因菌も駆除できるのがPDTなのです。

アミノレブリン酸の効果

「活性酸素を発生させたら、肌にとってかえって悪影響を与えるんじゃないの?」と思われるかもしれません。

ところがこれがPDTの凄いところなのですが、皮脂腺だけに集中的に活性酸素発生させるので、そのほかの肌の部分に悪い影響を与える事はありません。

皮脂腺にだけ活性酸素を集中的に発生させることができるのは、アミノレブリン酸の効果によるものです。

アミノレブリン酸はアミノ酸の一種で、もともと体内に存在する物質です。ニキビが発生する場所の毛包皮脂腺にだけ取り入れられるので、一度に大量に取り込むことによってそこにだけ活性酸素を発生させます。

体のほかの部分に影響を与えることはありません。

また、アミノレブリン酸は水溶性なので体内で不要となった文は尿となって体外へ排出されます。

ニキビ治療PDTの光は安全??

「一度にたくさんの光をあてて、やけどしたりシミができるのでは?」とも思われれるかもしれませんが、その心配はありません。

PDTの光は可視光線といって、目に見える光のうち紫外線や赤外線の領域を除いた部分です。

レーザーのように肌に強い刺激を与えることもなければ、紫外線のようにダメージを蓄積してシミやシワなどの肌老化の原因になることもありません。

重症ニキビをPDTで治す方法

具体的な、PDTの手順です。

  1. アミノレブリン酸を飲む(酸なので酸っぱいジュースのような味)
  2. アミノレブリン酸による反応でポルフィリンが産生されるまで4~6時間が必要となるためインターバルの時間(2時間は外出可能、2時間前から病院で待機)
  3. 30分~1時間で光を照射し活性酸素を発生させる
  4. 冷やして赤みを取って施術終了
  5. 赤みあり、マスクで冷やす

施術後2~3日は油が出やすい(皮脂腺が破壊されたため)状態になっていることと、好転作用で一時的にニキビが増えることもありますが、1週間程度で収まっていきます。

そして、1回では最近の駆除は不十分なので1ヵ月以内に2回目を照射し、症状にもよりますが合計で2~4回程度照射を繰り返して、治療が完了です。

PDTの照射によって、一旦皮脂腺は破壊されますがまた再生します。

けれども一旦菌をやっつけてしまえば、その後は菌が発生しないようにケアしてば、また酷かった状態に戻るということはありません。

重症ニキビを治すPDT治療の料金

PDTは保険適用外診療なので、費用はちょっとかかります。

顔の一部(頬だけなど)で1回約35,000円程度です。(2回目以降は割引あり)

重症ニキビは顔の一部に集中してできていることが多いですから、その部分だけを施術すればよいので、顔全体をする必要もありません。

4回施術を行ったとして、トータル約15万円ほどです。

決して安い金額ではありませんが、ずっと治らないままにしておけば、気分も沈みメイクも楽しくない、跡も残ってしまう、といいことはありません。

通常の皮膚科での治療でいつまでも治らないニキビの場合は、一度思い切って完全に治してしまったほうが、その後の人生を楽しめるのではないでしょうか?

治らないニキビのにはPDT治療がおススメ

いろいろなニキビ対策や治療をしても治らない場合は、一度PDTという光治療を受けてみることをおススメします。

PDTは、ニキビ専門クリニックでおこなわれている、原因菌を駆除できる論理に基づいた安全な治療方法です。

4回(4カ月程度)の治療で、重症だったニキビもすっかり治る可能性が高い治療です。

保険外診療なので、少しコストはかかりますが、あれこれと商品や薬を試し、あちこちの皮膚科を行き来するより時間的にも解決が早く、根本的な治療ができますよ。

東京ではこちらのクリニックで施術を受けることができます。

ディアージュ ニキビクリニック

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