冷蔵庫で化粧品を冷やす保管は良い?悪い?

室内の気温も高くなる夏、スキンケアで使う化粧品を冷蔵庫に保管して冷やしておく人もいるのではないでしょうか?

・冷たい化粧品を使って、火照った肌をヒンヤリさせたいから

・室温が上がるので、化粧品の品質が悪くなりそうで心配だから

冷蔵庫に入れる理由は、この2つに分かれるようです。

でも、化粧品を冷蔵に入れて保管してもよいのでしょうか?

このblogでは、スキンケア化粧品を作っているblog主が化粧水の冷蔵庫保管の良し悪しについてお伝えします。

冷蔵庫で化粧品を冷やす保管は良い?悪い?

化粧水を冷蔵庫に入れて「冷やす」のは良くありませんが、保管するのはOKです。

ちょっとわかりにくい答えなので、分解して説明します。

「冷やす」ことが目的で、冷蔵庫に入れることはしないほうがベターです。

冷たい化粧水で肌を冷やしても、爽快感を感じるだけで、毛穴や肌の引き締め効果は一時的なものでしかなく、逆に赤ら顔になってしまう可能性もあるからです。

一方で、品質保持が目的で冷蔵庫に保管するのはアリです。

本来、通常の化粧品は「要冷蔵等」の表示がなければ、基本的には夏でも常温で保管しておいて問題ありません。

けれども夏場の気温の上下が激しい状況下では、室温が安定しないため冷蔵庫に保管したほうが品質を保てることがあるのです。

乳液やクリームなど油分の多いアイテムは、冷蔵庫で保管するのに適していません。

●化粧品にとってよい保管環境は低温一定

化粧品にとってベストは温度変化が少ないこと

冷蔵庫で保管することは、化粧品を冷やすことよりも化粧品を「低温一定」の環境で保管することに意味があります。

化粧品の品質を保つために、一番よくないのが温度の変化です。

常温での保管が可能な化粧品でも、夏は置く場所や時間によっては「高温多湿」の環境になってしまうことがあります。

たとえば洗面所や、日当たりのよい部屋の窓際などです。

温度変化が大きい場所で保管するよりも、「低温一定」である冷蔵庫の方がよい環境で保管できる場合があるのです。

化粧品を冷蔵庫で冷やすのはNG

冷やすことが目的で化粧水を冷蔵庫で保管するのはよくありません。

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品質の保持が目的で冷蔵庫に保管する場合は、冷たくなりすぎないように冷蔵庫の中でも温度が低くない、野菜室などににおくのがベターです。

ニオイ移りにご用心!

冷蔵庫で長い期間化粧水を保管していると、「野菜くさくなった!」ということがあります。

冷蔵庫の中の食品のニオイを化粧水が吸って、ニオイがついてしまう事があるのです。

ガラスのボトルに入っている場合は影響は少ないですが、プラスティックの容器の場合はニオイが付きやすくなります。

こんな理由からも、冷蔵庫での長期の保管は避けた方が無難です。

化粧水を冷蔵庫で保管したときの使い方

化粧品の品質保持には、温度の変化が一番よくないということをお伝えしました。

「でも冷蔵庫から出して使えば、その時点で温度変化してしまうのでは?」と思いますよね?

冷蔵庫で保管したものを使うときは、使用を手早く行うことが重要です。

  • 使う直前に取り出し、使ったらすぐにしまいます。
  • 使ったあとに、出しっぱなしにしないことも注意点です。
  • 冷蔵庫内の保管の位置も毎回同じにして、できるだけ温度変化を与えないようにしましょう。

乳液やクリームが冷蔵庫保管NGの理由

乳液やクリームが冷蔵庫保管に適していないのは、分離する可能性があるからです。

乳液やクリームは、油分の割合が多い配合です。

界面活性剤によって水分と混ざり合うように作られていますが、冷やすことで油分が固まって分離する可能性があるのです。

乳液クリームは、冷蔵保管はせずに、室内の高温多湿にならない場所で保管しましょう。

化粧品の保管にベストな場所とは?

冷蔵庫がベストの場所ではなく、あくまでも高温多湿や温度変化がある場所に置くのに比べたら冷蔵庫の低温一定のほうがよいということです。

本当は、ちょっとひんやりするような貯蔵庫とか、冬の暖房を入れない室内などが化粧品にとってはよい環境なのですが・・・

まずは直射日光の当たる場所や多湿の場所を避け、また温度変化の激しい場所(車の室内や長期不在にする室内など)に置かないことが大切です。

化粧品を冷蔵庫で保管するのは「冷やす」のではなく、低温一定で温度変化の少ない場所におくため。

夏の間の品質保持に不安がある方は、冷蔵庫で保管してみてください。

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