世の中にあふれかえる化粧品のなかでもシャンプーはとても種類が多いですが、どうやって選んでますか?
「口コミ」?
「CMのイメージ?」
化粧水などのスキンケアを自分の肌質に合わせて選ぶように、シャンプーも使う人の髪や頭皮の状態、ライフスタイルに合わせて選ぶべきですよね。
でも種類が多すぎて選択が難しい…。
今回は界面活性剤の種類と特徴をお伝えして、シャンプーを区別し、自分にあった商品を選ぶコツについてお伝えします。界面活性剤の区別ができるようになれば、シャンプーの購入もしやすくなります♪
ブログ主のsissyは、化粧品会社勤務15年超。
化粧品を作っている側のプロで成分についても詳しいので、わかりやすく選び方についてお伝えしますね。
シャンプーの種類は界面活性剤で決まる!
しっとり、さらさら、スッキリ、フケかゆみを抑える、カラーの褪色を防ぐ…
シャンプーのタイプにはいろいろありますが、この違いは何だか知っていますか?
それはシャンプーに使われている界面活性剤の違いです。
シャンプーの選び方は、「界面活性剤」の選び方といってもいいくらいです。
界面活性剤とは?
界面活性剤という言葉に拒否反応を起こす人もいるかもしれません。何やら、体に悪そうなイメージがあるからです。
界面活性剤は、油と水という混じり合わないものをなじませる成分です。多くの化粧品に使われていて、化粧品を肌になじませたり、皮膚の汚れ(油分を含む)を取り除いて水で流したり、油で拭き取るのを助けたりします。
シャンプーの主成分は水と界面活性剤です。シャンプーは界面活性剤が配合されていなかったら、そもそもシャンプーになりえません。
界面活性剤は、化粧品にはなくてはならなもの。体に悪いものではありません。けれども、なかには作用が強くて刺激になるものもあります。
シャンプーのタイプを知ることは界面活性剤の特徴を理解すること
界面活性剤にも色々なタイプがあり、タイプによって洗浄力や泡立ち、仕上がり感、肌への刺激などがそれぞれ異なっています。シャンプーの違いは界面活性剤が左右しているといっもいいくらいです。
界面活性剤の種類の特徴がわかれば、シャンプーも区別しやすくなり、自分に最適なものを選びやすくなります。
界面活性剤の特徴によるシャンプーの5つのタイプ
シャンプーは、界面活性剤のタイプによって大きくは5つのタイプに分けれられます。
界面活性剤の種類は成分名でほぼほぼ判別することができるので、成分名をみて商品を区別できま。
さっそく5つのタイプの特徴と成分名をチェックしていきましょう。
アルカリ性で洗浄力が高い《石けん系》シャンプー
肌への刺激は弱いですが、洗浄力が強くてごわつきやきしみを感じやすいのが石けん系の界面活性剤を使ったシャンプーです。パーマが取れやすい、ヘアカラーが褪色しやすいのもデメリットですが、環境やさしいエコな面で注目されています。
>>チェックポイント!
《石けん系》界面活性剤の表示名
- 石けん用素地
- 石けん素地
- 純石けん
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
具体例:ステアリン酸Na、パルミチン酸K など
↓《石けん系界面活性剤》を使ったシャンプーにはこんな商品があります↓
泡立ちがいい《高級アルコール系》シャンプー
石けん系の次に洗浄力が強いのが高級アルコール系の界面活性剤です。脱脂力が強いので,皮脂分泌量が多くて髪がべとつきやすい人に向いています。サラサラに仕上がりますが、刺激を感る場合もあります。
>>チェックポイント!
《高級アルコール系》界面活性剤の表示名
・~硫酸 とつくもの
具体例:ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸TEA など
↓《高級アルコール系界面活性剤》を使ったシャンプーにはこんな商品があります↓
弱酸性で低刺激!《アミノ酸系》シャンプー
泡立ちや洗浄力は弱く汚れは落としにくいものの、髪のたんぱく質を守りながら洗浄できるのがメリット。洗い上がりが、ヌルヌルとした感触が残る場合があります。
>>チェックポイント!!
《アミノ酸系》界面活性剤の表示名
- ~グルタミン酸
- ~アラニン
- ~グリシン
具体例:ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグリシンK、ラウロイルグルタミン酸K、N-アシルグルタミン酸塩 など
↓《アミノ酸系界面活性剤》を使ったシャンプーにはこんな商品があります↓
ヘアカラーの褪色を防ぐ《タンパク系》シャンプー
弱酸性で低刺激、髪のタンパク質を補いヘアカラーの褪色を防ぎながら洗うシャンプー。泡立ち、洗浄力ともに弱く、ハードな汚れ(ハードスプレーなど)は落としにくい。しっとりとした仕上がりに。
>>チェックポイント
《タンパク系》界面活性剤の表示名
- ~加水分解ケラチン
- ~加水分解コラーゲン
- ~加水分解シルク
具体例:ココイル加水分解ケラチンK、ココイル加水分解コラーゲンK、ラウロイル加水分解シルクNa など
↓《タンパク系界面活性剤》を使ったシャンプーにはこんな商品があります↓
赤ちゃんにも使える!安全な《ベタイン系》シャンプー
洗浄力、刺激ともに弱く、泡立ちも少ない安全性が高いシャンプー。
>>チェックポイント!
《ベタイン系》界面活性剤の表示名
・~ベタイン
具体例:コカミドプロピルベタイン、アキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココアンホ酢酸Na など
↓《ベタイン系界面活性剤》を使ったシャンプーにはこんな商品があります↓
自分最適のシャンプーを選ぶには《界面活性剤》を判別すること
シャンプ-の特性は界面活性剤の種類で決まると言っても過言ではありません。
実際は、上記の5つのタイプを1種類だけつかっているわけではなく、アミノ酸系+ベタイン系を組み合わせたり、アミノ酸系+タンパク系を組み合わせたりして作られています。
代表的な界面活性剤の表示名と、特徴を知っていれば、自分の髪や頭皮にはどれが最適かがわかって選びやすくなります。
まずは、商品を購入する前に、成分表示で「水」の次に記載されている成分をチェック!それだけで、どんな仕上がりになるシャンプーか?自分で判断できます。ぜひ試してみてくださいね。
コメント