美容の大敵「紫外線」を防止するために欠かせない日焼け止めですが、たくさんの商品があってどれにしたらよいのか迷いますよね。
- ジェルタイプやクリームタイプ、二層タイプ・・どの種類がを選部べき?
- 持ちや使用感はどんな違いがあるのかな?
- 使い分けるとしたらどう分ける?
こんなお悩みを解決すべく、日焼け止めの種類(タイプ別)の特徴や成分などの違いをまとめてみました。
SPFとPAの数値で見分ける方法や、肌荒れしないための選び方は、別のblog記事でご紹介しましたが、今回は主な種類(タイプ)別の選び方です。
- O/W型 乳液・クリーム・ジェルタイプ
- W/O型 2層タイプ
- W/O型 クリームタイプ
化粧品メーカー勤務で実際に化粧品作りを行っているblog主が、製造に関する専門的な立場から、日焼け止めを種類で選べる方法をお伝えします。
3種類の特徴が分かればどのタイプがどんなシーンに合っているかが分かるので、選びやすくなります。
日焼け止めの種類別まとめ【特徴や成分などの違い】
日焼け止めの製造方法別の3種類についてまとめました。
特徴を知ることで、それぞれの使用シーンもわかります。
日焼け止めの種類 O/W型(乳液・クリーム・ジェルなど)
O/W型は水の相の中に油の乳化した粒子が入っている構造のエマルションです。
- 水性成分なので水とよく馴染む
- 使用感は伸びよくサッパリみずみずしい
- SAP30以下の商品はほとんどこのタイプ
- 耐水性が弱いのでレジャーには不向き
- 汗に弱く、化粧持ちも悪い
一番の特徴は使い心地はいいけれど耐水性が悪いということ。
そこで、こんなシーンに適しています。
- 普段使い
- 何度も塗り直す場合
- ボディ―ローションやクリーム感覚でつけたい場合
- 紫外線が弱い時期、汗を書かない時期に使用するとき
日焼け止めの種類 W/O型(2層タイプ=振ってから使うタイプ)
W/O型は油相の中に水の乳化した粒子が入っている構造のエマルションです。
- 油とと馴染みがよい
- しっとりとした使用感
- クリーム膜が貼られるため耐水性が高く汗や水に落ちにくい
- 低粘度で体に塗りやすい
- 紫外線防止効果も優れている
- 使用感の軽い油分を使用
一番の特徴は耐水性が高いのに伸びがいいということ。
そこで、こんなシーンに適しています。
- レジャーの際に体に塗るとき
- 汗をかきやすいとき
- ベトつきを防ぎたいとき
日焼け止めの種類 W/O型(クリームタイプ)
BBクリームや化粧下地などとしても使われるタイプの日焼け止めです。
- 化粧持ちにすぐれている
- 伸びは重め(硬め)
- 顔用のSPFが高いものは殆どこれ
- 油分が離しょう(滲み出ること)ことがある
一番の特徴はしっかりと肌について紫外線防止効果が高いこと。
そこで、こんなシーンに適しています。
- 絶対日焼けしたくない顔の日焼け止めとして
- ファンデーションの代わりとして日焼け止めとして使ったり、顔色の補正効果を出すための下地として使いたいとき
- 伸びが悪いので体には不向き
日焼け止めの種類別3タイプのを使い分ける
各種類にはそれぞれメリットとデメリットがあって、向いているシーンが違うことがわかります。
そこでこんな使い分け方法がおススメです。
とにかく紫外線から肌を守り白い肌をキープしたい人は、W/O型(クリームタイプ)を必ず1つもっておく
肌色も補正してメイク効果もあるので一石二鳥です。
ボディ用や軽いスッピン外出など用に、O/W型の乳液・クリーム・ジェルのいずれかのタイプが1つあると便利
面積が広い体に塗るときや、手早くカンタンに塗りたい場合には伸びのよいこのタイプが便利です
レジャーや旅行にいく時、スポーツをするときにW/O型の2層タイプを準備
普段使いにはちょっと使いづらいですが、こんな特別な時には活躍してくれます。
日焼け止め種類で使い分け・・・でも一番大切なこととは?
日焼け止めの一番の目的は、紫外線の悪影響から肌を守ることです。
種類別に選ぶ際にも、次の3つのことを忘れないでください。
紫外線防止効果はどのくらいあるか
これは紫外線防御指数のSPFとPAで判断することができます。
もちろん数値が大きい方が防止効果は上がりますが、SPFは20を超えると50までほとんど変わりません。
日焼け止めは汗でとれたりしてしまうので、SPAとPAの数値は過信せずに効果はその1/3程度と考えておきましょう。
安全性の高さ
肌を守るための日焼け止めで肌荒れしてしまったら元も子もありませんが、日焼け止めをつけずに日焼けしてしまったらその後何十年にも影響してしまいます。
安全性の高さと肌への適性の見極めが必要です。
最近の日焼け止めは、紫外線吸収剤と散乱剤を組み合わせた商品がほとんどです。
紫外線吸収剤はアレルギーを起こすこともあるので、敏感肌の人は散乱剤だけを使用している(ノンケミカルタイプ)が適しています。
ノンケミカルタイプだからといって必ず安全という訳ではありません。
紫外線散乱剤はその効果を高めるために微粒子化しているので、触媒活性が強くなり成分の劣化や変質を起こす場合もあります。
また表面処理を施したものを使っていますが、処理が適切でない原料などもあります。
品質を購入前に見極めるのはむずかしいですが、唯一の目安となるのは価格です。
同条件であまり安価なものは、品質が低い可能性もあります。
使用感のよさ
使ってみて違和感のない商品を選ぶことが大事です。
使用感が悪くて日焼け止めを使わなくなってしまったら、肝心の紫外線から肌を守ることができません。
紫外線防御成分で、使用感に違いが出ます。
- 紫外線吸収剤・・・油分が多くべたつき、さっぱりしない
- 紫外線散乱剤・・・粉っぽさきしみ、乾燥感 白浮き 毛穴が詰まる
以上の3点が日焼け止めを選ぶ際の大切なポイントです。
種類別に日焼け止めを選ぶ際にも、この3つのポイントを抑えてみて下さい。
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